“ラテン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:らてん
語句割合
羅甸40.0%
羅典21.8%
拉甸12.7%
拉丁12.7%
拉典12.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「父よ、われも人の子なり——」と法水は、その一行の羅甸ラテン文字を邦訳して口誦くちずさんだが、異様な発見はなおも続けられた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
本国仏蘭西フランスに於ては著名な羅典ラテン語学者で、私はこの御両名から、日本に於て本当に羅典語を解する人は最上清人だらうと承つたことがある。
金銭無情 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
(アスカニウスは昔アルバ、ロンガの基を立てし人なり。是れ拉甸ラテン人の始めて市を成せる處にして、後の羅馬市はこれより生ぜりといふ。)
私が若し仏蘭西フランスへ行ったと致しましたなら、拉丁ラテン民族の優雅な、理智と感情との調和に必ず心の躍る歓びを感じますでしょう。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それがめいだった。園はその夜拉典ラテン語の字書をひいてはっきりと意味を知ることができた。いい言葉だと思った。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)