“羅典”の読み方と例文
読み方割合
ラテン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羅典ラテンの聖なる祈りの歌を、老宣教師が最低音バスで歌って行くと、その後を縋けてお夏の最高音ソプラノが、霜空に静かに静かに響きました。
本国仏蘭西フランスに於ては著名な羅典ラテン語学者で、私はこの御両名から、日本に於て本当に羅典語を解する人は最上清人だらうと承つたことがある。
金銭無情 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
正直で単純で熱情的な、羅典ラテンとフレミシュの混血族である。彼らはしんから感嘆しているのだ。ただ一つ「蛙男かわずおとこ」にはへんに吐きたくさせられた。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)