“最高音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ソプラノ75.0%
フォルテシモ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羅典ラテンの聖なる祈りの歌を、老宣教師が最低音バスで歌って行くと、その後を縋けてお夏の最高音ソプラノが、霜空に静かに静かに響きました。
最高音ソプラノの入りまじり、ほこりたつなみのうへに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ピアノの最高音フォルテシモと、柱時計の十一時を打つ音と、消音装置をした拳銃ピストルの音と一緒だった相だよ、若菜と並んでピアノを弾いて居た藤井が、若菜が撃たれたのも知らずに
音波の殺人 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
右手にかねて用意した拳銃ピストル手巾ハンケチに包んだままで取出し、自分の右に並んだ人の斜後ろから撃つのは容易じゃありませんか、丁度時計が十一時打つ時でもピアノの最高音フォルテシモと一緒にでも自由に撃てる——
音波の殺人 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)