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押伏
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おっぷ
ふりがな文庫
“
押伏
(
おっぷ
)” の例文
大の男が二人
懸
(
がか
)
りで、この娘さんを
押伏
(
おっぷ
)
せようとしているのを見ちゃ、旅空の烏だって、黙って見ては通られないから、私も夢中で飛込んだが。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ぬしゃまた何も向う
面
(
づら
)
になって、おかしなもののお味方をするにゃ当るめえでねえか。それでのうてせえ、おりゃ重いもので
押伏
(
おっぷ
)
せられそうな心持だ。」
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
歯磨屋
(
はみがきや
)
の
卓子
(
テエブル
)
の上に、お
試用
(
ためし
)
に
掬出
(
すくいだ
)
した粉が白く散って、売るものの
鰌髯
(
どじょうひげ
)
にも
薄
(
うっす
)
り霜を置く——初夜過ぎになると、その
一時
(
ひととき
)
々々、大道店の
灯筋
(
あかりすじ
)
を、霧で
押伏
(
おっぷ
)
せらるる間が次第に間近になって
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と雨戸を一枚、
颯
(
さっ
)
と風が入って、
押伏
(
おっぷ
)
せて、そこに置いた
洋燈
(
ランプ
)
が消えた。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さすがに心得のある奴だけ、商売人にぴたりと一ツ、拍子で声を
押伏
(
おっぷ
)
せられると、張った調子が直ぐにたるんだ。思えば余計な若気の
過失
(
あやまち
)
、こっちは畜生の
浅猿
(
あさま
)
しさだが、
対手
(
あいて
)
は素人の悲しさだ。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“押”で始まる語句
押
押入
押籠
押込
押立
押被
押付
押遣
押戴
押上