折紙おりがみ)” の例文
これが、江戸一と折紙おりがみのついた南の藤波友衛を立てつづけに三四度鼻を明かしたというのだから、まったく嘘のような話。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
また誰に向っても、「萩原はぎわらの武太郎は、五宿へ往って女郎買じょろうかいばかしするやくざもので」と其亭主の事を訴える。武太さんは村で折紙おりがみつきのヤクザ者である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
だがしかし、さすがは少年探偵として、師の帆村荘六から折紙おりがみをつけられている三吉のことだった。九死のうちにも、僅かな隙を見出す機転と胆力たんりょくとがあった。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もっともこの大家製造は年々次第に粗製濫造らんぞうとなって、終には民友社の折紙おりがみが余りに権威を持たなくなってしまったが、その初めはこの附録が文人の進士登第と認められていた。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
突然いきなり川柳せんりゅう折紙おりがみつきの、(あり)という鼻をひこつかせて
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)