“手杵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てぎね60.0%
てきね40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洗い清めた白米を或る時間水に浸し、それが柔かくなったのを見測みはからって小さな臼に入れて、手杵てぎねすなわちたての杵でき砕くのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その臼はすべて手杵てぎねであった(碾磑てんがいの輸入はかなり古いけれども、その用途は薬品香料のごとき、微細なものに限られていたようである)
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
次にこれも仮面めんにて猿田彦に扮たるもの一人、麻にて作りたる幌帽ほろばうしやうの物をかむり、手杵てきねのさきを赤くなして男根なんこん表示かたどりたるをかたぐ。三ばんに法服はふふく美々びゝしくかざりたる山伏ほらをふく。
猿が三びき、手杵てきねが三本
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)