“手心”の読み方と例文
読み方割合
てごころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくら其の時代だからといって、芝居や講釈でする大岡さばきのように、なんでも裁判官の手心てごころひとつで決められてしまっちゃあ堪まりません。
半七捕物帳:24 小女郎狐 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ぬけぬけと、やかましい。こうおさえ付けるこの方に対しても、そちの手脚のもがきには、どこか侍の手心てごころがある。——こやつ! この面構つらがまえを
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして会員中には主人も妻君も娘も息子もなるべくは独身者も多く加えて、此方こっち手心てごころで招待状を発したらば好き自由な人物を聚める事が出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)