“てごころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
手心100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その姿は三十前後の、充分分別のある、しっかりした一人ひとりの女性を思わせた。貞世もそういう時の姉に対する手心てごころを心得ていて、葉子から離れてまじめにすわり直した。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
馭者ぎょしゃは、秀作しゅうさくさんにいわれてから、うまにむちをあてるのも、手心てごころしているようにみられたのです。やまのいただきにしろくもがわいて、とおくのほうで、かみなりのおとがしました。
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いずれも竹の先を曲げて物をき込む形となって縁起を取るのであるが、その曲げようにも、老人の語る処によると、やはり手心てごころがあって、糸などを使って曲げをっていたり