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てごころ
ふりがな文庫
“てごころ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
手心
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手心
(逆引き)
その姿は三十前後の、充分分別のある、しっかりした
一人
(
ひとり
)
の女性を思わせた。貞世もそういう時の姉に対する
手心
(
てごころ
)
を心得ていて、葉子から離れてまじめにすわり直した。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
馭者
(
ぎょしゃ
)
は、
秀作
(
しゅうさく
)
さんにいわれてから、
馬
(
うま
)
にむちをあてるのも、
手心
(
てごころ
)
しているようにみられたのです。
山
(
やま
)
のいただきに
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
がわいて、
遠
(
とお
)
くの
方
(
ほう
)
で、かみなりの
音
(
おと
)
がしました。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いずれも竹の先を曲げて物を
掻
(
か
)
き込む形となって縁起を取るのであるが、その曲げようにも、老人の語る処によると、やはり
手心
(
てごころ
)
があって、糸などを使って曲げを
吊
(
つ
)
っていたり
幕末維新懐古談:42 熊手を拵えて売ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
てごころ(手心)の例文をもっと
(7作品)
見る
“てごころ”の意味
《名詞》
かつて経験し、手についた感覚や技。
状況に応じ、手加減すること。
(出典:Wiktionary)