手伝てつど)” の例文
旧字:手傳
種吉は残念だった。お辰は、それみたことかと種吉をあざけった。「わてらに手伝てつどうてもろたら損や思たはるのや。誰がびた一文でも無心するもんか」
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
禾場うちばには村の人達が寄って、板をけず寝棺ねがんこさえて居る。以前もとは耶蘇教信者と嫌われて、次郎さんのお祖父じいさんの葬式の時なぞは誰も来て手伝てつどうてくれる者もなかったそうだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)