愚庵ぐあん)” の例文
希直の父愚庵ぐあん、師潜渓せんけいの見も、また大略かくの如しといえども、希直の性の方正端厳を好むや、おのずから是の如くならざるを得ざるものあり、希直決して自ら欺かざる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そうして貰おう。御前ごぜん愚庵ぐあんの板前をまア御覧下さい」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
愚庵ぐあん十二勝の内、清風関
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
年三十に近くして、愚庵ぐあんきゅう和尚に径山けいざんに従って禅学を習う。いとまあれば内外の典籍を披閲ひえつしてもって才識に資す。因って河南かなん二程先生にていせんせいの遺書と新安しんあん晦庵朱先生かいあんしゅせんせいの語録をる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)