“惨事”の読み方と例文
旧字:慘事
読み方割合
さんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隧道トンネルに入って不思議に電灯が点かなかったこと、そこへ今の惨事さんじが発生したこと、これだけあれば車掌たちのるべき手段は至極しごく明瞭めいりょうだった。
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかしそれだけに、それはまた流血の惨事さんじを間近に予想させる原因でもあった。「逆賊」と決定したものをそういつまでも放任するわけには行くまい。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それも束の間で、今や英国民全体の上に未曾有みぞう惨事さんじが降りかかろうとしているのである。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)