悠然いう/\)” の例文
とゞめの一刀を刺貫さしとほもろい奴だと重四郎は彼の荷物にもつ斷落きりおとしてうちより四五百兩の金子を奪ひ取つゝ其儘そのまゝ此所を悠然いう/\と立去りやが旅支度たびじたく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引寄ひきよせ十分に食終くひをはり夫より悠然いう/\と幸手宿へ立歸り此由を三五郎にはなし密かにしめし合せ彼等の子分が金兵衞のかたきねらひ來る時は斯樣々々かやう/\手配てくばりを成して用心堅固けんごに居たりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見しも一かうにことゝも悠然いう/\として我が家へ歸りけるがさて此所の非人共かくと村名主方へ達しければ村役人立合にて檢使けんしを願ひいで改め見るに何者なにものの殺したると云ふ事一かうに知ず非人共を呼出よびいだして委細ゐさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)