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恰
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さ
ふりがな文庫
“
恰
(
さ
)” の例文
御子様がないのですから、奥様も
恰
(
さ
)
も懐しそうに
抱〆
(
だきしめ
)
て、白い頬をその柔い毛に
摺付
(
すりつけ
)
て、美しい夢でも眼の前を通るような
溶々
(
とけどけ
)
とした目付をなさいました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私は
柄杓
(
ひしゃく
)
で水を浴せ掛ると、鶩は
恰
(
さ
)
も
噂好
(
うわさずき
)
なお婆さん
振
(
ぶっ
)
て、泥の中を
蹣跚
(
よろよろ
)
しながら鳴いて逃げて行きました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
『あゝ、
左
(
どう
)
にか
右
(
かう
)
にか間に合せて置いた。二級懸持ちといふやつは巧くいかないものでねえ。』と言つて、銀之助は
恰
(
さ
)
も
心
(
しん
)
から出たやうに笑つて、『時に、君は
奈何
(
どう
)
する。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
恰
漢検準1級
部首:⼼
9画
“恰”を含む語句
恰好
恰度
不恰好
背恰好
年恰好
恰当
脊恰好
恰幅
無恰好
相恰
四十恰好
格恰
恰形
恰腹
形恰
無格恰
悧恰
恰顔斎
脊丈恰好
身丈恰好
...