急速きふそく)” の例文
今日けふよりすぐにおまをしまする、敷金しきゝん唯今たゞいまいてまゐりまして、引越ひきこしはこの夕暮ゆふぐれ、いかにも急速きふそくでは御座ござりますが直樣すぐさま掃除さうぢにかゝりたう御座ござりますとて、なん仔細しさいなく約束やくそくはとゝのひぬ。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つき私共は紅屋庄藏大和屋三郎兵衞と申て當町の者なり何卒急速きふそくに常樂院樣に御目とほり願ひ相うかゞひ度儀ありて推參すゐさん仕れり此段御取次下さるべしと慇懃いんぎんに相のぶれば藤代要人は承知し中の口に控させ此趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)