心組こゝろぐみ)” の例文
たゞ飯島の別荘のお嬢の様子を垣の外からなりとも見ましょうとの心組こゝろぐみでございますから、新三郎は持って来た吸筒の酒にグッスリと酔って、船の中で寝込んでしまいましたが
代助は風呂場へ行つて、あたまらしたあと、ひとちやぜんに就いた。そこで、さみしい食事をすまして、ふたゝび書斎に戻つたが、久しりに今日けふは少し書見をしやうと云ふ心組こゝろぐみであつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)