御母上おんはゝうへ)” の例文
書かせ給ふは何ならん、何事かの御打合おんうちあはせを御朋友ごほうゆうもとへか、さらずば御母上おんはゝうへ御機嫌おきげんうかゞひの御状ごでうか、さらずば御胸おむねにうかぶ妄想ぼうさうのすてどころ、詩か歌か。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さらずば御母上おんはゝうへ御機嫌ごきげんうかゞひの御状ごじやうか、さらずば御胸おむねにうかぶ妄想まうさうのすてところうたか、さらずば、さらずば、かたたまはらんとて甲斐かひなき御玉章おんたまづさ勿躰もつたいなきふでをやたまふ。
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)