御品おしな)” の例文
誠にどうもお仕立したてまうし、お落着おちつきのある流石さすが松花堂しようくわだうはまた別でございます、あゝ結構けつこう御品おしなで、斯様かやうなお道具だうぐ拝見はいけんいたすのは私共わたくしども修業しゆげふ相成あひなりますとつて、卑下ひげするんだ。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
唯今ただいま御指図おさしずの通り早々帰国しますが、御隠居様に御伝言は御在ございませんか、いずれ帰れば御目おめに掛ります、又何か御品おしながあれば何でももって帰りますといって、ず別れて翌朝よくあさいって見ると
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)