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御住居
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おすまい
ふりがな文庫
“
御住居
(
おすまい
)” の例文
新市街の
白仁長官
(
しらにちょうかん
)
の家を
訪
(
たず
)
ねた時、結構な
御住居
(
おすまい
)
だが、もとは誰のいた所ですかと聞いたら、何でもある大佐の家だそうですと答えられた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
思いは遠く走って、那須野の、一望に青んだ畑や、
目路
(
めじ
)
のはての、村落をかこむ森の色を思いうかべます。
御住居
(
おすまい
)
は、夏の風が青く吹き通していることと思います。
平塚明子(らいてう)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
世にかくれます神ならば、念仏の外他言はいたさぬ。平に一夜、
御住居
(
おすまい
)
の
筵
(
むしろ
)
一枚を貸したまわれ……
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「はい、もう泣きは致しません。
御房
(
ごぼう
)
は、——御房の
御住居
(
おすまい
)
は、この
界隈
(
かいわい
)
でございますか?」
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その跡を御追いなすった事、今ではあなたの御家族の中でも、たった一人
姫君
(
ひめぎみ
)
だけが、
奈良
(
なら
)
の
伯母御前
(
おばごぜ
)
の
御住居
(
おすまい
)
に、人目を忍んでいらっしゃる事、——そう云う御話をしている内に
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「
貴女
(
あなた
)
、静岡は
御住居
(
おすまい
)
でございますか、それともちょっと御旅行でございますか。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
吾輩はこの偉大なる鼻に敬意を表するため、以来はこの女を称して
鼻子
(
はなこ
)
鼻子と呼ぶつもりである。鼻子は先ず初対面の挨拶を終って「どうも結構な
御住居
(
おすまい
)
ですこと」と座敷中を
睨
(
ね
)
め廻わす。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わざわざ
呼留
(
よびと
)
めて、災難を
免
(
のが
)
れたとまで事を
誇大
(
こだい
)
にして、礼なんぞおっしゃって、元来、私は余計なお世話だと思って、御婦人ばかりの
御住居
(
おすまい
)
だと聞いたにつけても、いよいよ
極
(
きまり
)
が悪くって
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「閑静な
御住居
(
おすまい
)
ですね」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「結構な
御住居
(
おすまい
)
でございますな。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“御住”で始まる語句
御住
御住処
御住所