“御住”の読み方と例文
読み方割合
おすみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は其所そこに立ったまま、しばらく細君の寐顔を見詰めていた。ひじの上に載せられたその横顔はむしろ蒼白あおしろかった。彼は黙って立っていた。御住おすみという名前さえ呼ばなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
健ちゃんも帰りたてでさぞ忙がしかろうし、それに姉さんが出掛けて行くにしたところで、御住おすみさんがいちゃ、少し話しにくい事だしね。そうかって、手紙を書こうにも御存じの無筆だろう……
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「健三もなかなかの気六きむずかしやだから、御住おすみさんも骨が折れるだろう」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)