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従而
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したがって
ふりがな文庫
“
従而
(
したがって
)” の例文
旧字:
從而
従而
(
したがって
)
、やがて後年ひとたび真実の形にはいると、全身をもつて物の真底にふれ懊悩しだした麒麟児の姿がハッキリ分るやうに思ふのである。
神童でなかつたラムボオの詩:――中原中也訳『学校時代の詩』に就て――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
、やがて後年ひとたび真実の形にはいると、全身をもって物の真底にふれ
懊悩
(
おうのう
)
しだした
麒麟児
(
きりんじ
)
の姿がハッキリ分るように思うのである。
神童でなかったラムボオの詩:中原中也訳『学校時代の詩』に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
小説の文章はAとして直接の効果を
狙
(
ねら
)
うよりもAとして間接に働き、直接の効果を殺して余裕ある歩みを運ぶことが多い。
意慾的創作文章の形式と方法
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
、さういふ途次に目をつけて訊問せずにゐられなかつたといふ訳だから、嫌疑が深くて、いつかな放してくれなかつた。
篠笹の陰の顔
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
、そういう途次に目をつけて訊問せずにいられなかったという訳だから、嫌疑が深くて、いっかな放してくれなかった。
篠笹の陰の顔
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
従而
(
したがって
)
、自分は既に全快しながら、しかもなほ精神病者として永遠に入院生活を続ける境遇に置かれてゐるわけである。
盗まれた手紙の話
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
そのうへ言ひにくいことを切りだすにも相当気軽で気のおけない(
従而
(
したがって
)
先様の方も断はるにつけて気がおけない!)
金談にからまる詩的要素の神秘性に就て
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
極めて軽妙に文章の真実らしさを
調
(
ととの
)
えることもでき、
従而
(
したがって
)
言おうとする内容を極めて
暢達
(
ちょうたつ
)
に述べとおすこともでき
文章の一形式
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
、その文章法なぞも、ひどくロジカルにこねくり廻された言葉のあやに由って、得体の知れない混沌を
捏
(
こ
)
ね出そうとするかのように見受けられる。
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
言はうとする内容を極めて暢達に述べとほすこともでき、色々とひつかかる左右の問題にも軽く踵をめぐらして応接することができはしないかと思ふのである。
文章の一形式
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
、今あわただしく長島の全てに就て書き尽すまでもなく、これからの生涯に私の書くところの所々に於て、陰となり流れとなつて書き尽されずには有り得ないであらう。
長島の死
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
彼の小説の人物は固定された性格を全く与えられてはいないわけだが、事件から事件へ転々と動かされて行くうちに、いわゆる性格なぞというケチな概念とかけはなれ
スタンダアルの文体
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
将又
(
はたまた
)
ファルスの発生なぞといふことに就て一言半句の差出口を加へることさへ不可能であり、
従而
(
したがって
)
、最も誤魔化しの利く論法を用ひてやらうと心を砕いた次第であるが——この言草を、又
FARCE に就て
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
将又
(
はたまた
)
ファルスの発生なぞということに
就
(
つい
)
て一言半句の差出口を加えることさえ不可能であり、
従而
(
したがって
)
、最も
誤魔化
(
ごまか
)
しの利く論法を用いてやろうと心を砕いた次第であるが、——この
言草
(
いいぐさ
)
を、又
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
エピグラム的な滑稽は私にとつて笑ひでなく寧ろ悲しさを誘ひます。
清太は百年語るべし
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
、Aなる文章はAとして存在すると同時に、小説全体のための効果からAとして存在する必要にせまられる。つまりAとして直接の効果をねらうと共に、Aとして間接の効果をねらつてゐる。
意慾的創作文章の形式と方法
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
、Aなる文章はAとして存在すると同時に、小説全体のための効果からAとして存在する必要にせまられる。つまりAとして直接の効果をねらうと共に、Aとして間接の効果をねらっている。
意慾的創作文章の形式と方法
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
従而
(
したがって
)
純粋文学と通俗文学を区分するところの一つの重大なる相違は作者の作家的懊悩が習慣の上にとまつてゐるか、或ひは習慣の埒を踏み破らうとしてゐるかにあると見ても差支へないと私は思ふ。
悲願に就て:――「文芸」の作品批評に関聯して――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
従
常用漢字
小6
部首:⼻
10画
而
漢検準1級
部首:⽽
6画
“従”で始まる語句
従
従兄
従弟
従兄弟
従妹
従容
従姉
従来
従兄妹
従者