“後居”の読み方と例文
読み方割合
しりい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あ。」と一声血を絞れる、不意の叫声に驚きて、思わず軍夫が放てる手に、身を支えたる力を失して後居しりいにはたとたおれたり。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あ。」と一声血をしぼれる、不意の叫声に驚きて、思はず軍夫が放てる手に、身を支えたる力を失して後居しりいにはたとたおれたり。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
思はず後居しりいに腰を突く、ひざの上に真俯伏まうつぶせ、真白な両手を重ねて、わなゝくまげの根、うなじさへ、あざやかに見ゆる美人のえりを、が手ともなく無手むんずと取つて一拉ひとひしぎ。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)