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彼地
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あつち
ふりがな文庫
“
彼地
(
あつち
)” の例文
と、留学中の総決算をする積りで、腹の
中
(
うち
)
で
彼地
(
あつち
)
であつた色々の事を想ひ出してみた。そして鳥のやうに
独
(
ひと
)
りでにや/\笑つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
唯今
(
ただいま
)
絆創膏
(
ばんそうこう
)
を差上げます。何しろ皆書生でございますから随分乱暴でございませう。
故々
(
わざわざ
)
御招
(
おまねき
)
申しまして
甚
(
はなは
)
だ恐入りました。もう
彼地
(
あつち
)
へは御出陣にならんが
宜
(
よろし
)
うございます。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
自分の子も戦争中兵隊にとられて、とう/\
彼地
(
あつち
)
で死んで仕舞つた。一体戦争は何の為にするものだか
解
(
わか
)
らない。
後
(
あと
)
で景気でも
好
(
よ
)
くなればだが、大事な子は殺される、
物価
(
しよしき
)
は高くなる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
凡
(
すべ
)
て
近頃
(
ちかごろ
)
彼地
(
あつち
)
から
歸
(
かへ
)
つたといふ
弟
(
おとうと
)
に
聞
(
き
)
いた
儘
(
まゝ
)
を
宗助
(
そうすけ
)
に
話
(
はな
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“彼地”で始まる語句
彼地此地
彼地処