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役者衆
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やくしゃしゅう
何をいってるんだ。これがおめえ、こそこそ
話にしてられるかい。おいらァ
誰が好きだといって、
浜村屋の
太夫くれえ、
好きな
役者衆はねえんだよ。
何しに役者が来たのだろうと思った。いや、三
座の
役者衆にも、あんなのはちょっとあるまい——そう思った。
朝夕存じながら、さても、しんしんと森は深い。(
樹立を仰いで)いずれも
濡れよう、すぐにまた
晴の
役者衆じゃ。
些と休まっしゃれ。
御酒のお流れを一つ進じよう。
「お
師匠さん、
堪忍しておくんなさい。あたしゃ
知らない
役者衆と、
差しで
会うのはいやでござんす」
「そんな
訳じゃござんせぬが、あたしゃ
知らない
役者衆とは。……」