“形儀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょうぎ66.7%
かたぎ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上部には西洋の御城のように、形儀ぎょうぎよく四角なあなをいくつも開けて、一ぱしやぐら体裁ていさいを示している。しかし一番人の注意をくのは、この孔から見える赤い旗である。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
百人の内九十五人は町人形儀ぎょうぎになり、残り五人は、人々に悪く言われ、気違い扱いにされて、何事にも口が出せなくなる。五人のうち三人は、ついに町人形儀と妥協し、あと二人はその家を去る。
その勝利の宴を賜つた夜のことと思召おぼしめされい。当時国々の形儀かたぎとあつて、その夜も高名かうみやうな琵琶法師が、大燭台の火の下に節面白うげんを調じて、今昔いまむかしの合戦のありさまを、手にとる如く物語つた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)