ぎつ)” の例文
たまに晴間を見せて、薄日が射すと、かえってあたりは醜くなる。太陽の輝く都会は僕にとっては余りにどぎつい。
到るところしどろな悪草の茎を噛み、あらくれの蔦葛を満身に浴びて耕地から裡の台地へと。また深夜のどぎつ落暉いりひにうたれて、すきのたぐひを棄て去つた彼等。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)