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引包
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ひきつつ
ふりがな文庫
“
引包
(
ひきつつ
)” の例文
と
先
(
ま
)
ず口の
裏
(
うち
)
でいって見て、小首を傾けた。
杖
(
ステッキ
)
が邪魔なので
腕
(
かいな
)
の
処
(
ところ
)
へ
揺
(
ゆす
)
り上げて、
引包
(
ひきつつ
)
んだその
袖
(
そで
)
ともに腕組をした。菜種の
花道
(
はなみち
)
、幕の外の
引込
(
ひっこ
)
みには
引立
(
ひった
)
たない
野郎姿
(
やろうすがた
)
。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忽
(
たちま
)
ち、たまらない草イキレと、木蔭の青葉に
蒸
(
む
)
れ返る太陽の
芳香
(
におい
)
が、おそろしい女の体臭のように彼を
引包
(
ひきつつ
)
んだ。行けば行くほどその青臭い、物狂おしい太陽の香気が高まって来た。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
包
常用漢字
小4
部首:⼓
5画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出