たん)” の例文
何しろ困ると助けてくれって能く泣き付いて来るんで、私ゃ可哀想かわいそうだからそのたんびにいくらかずつ都合してったよ
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
良吉は、油っ濃くでくでくに肥って、抜け上った額が熱い汁を吸うたんびに赤くなって行った。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)