幽魂いうこん)” の例文
此事こゝかしこにつたきこえて話柄はなしのたねとしけるが、こゝろざしあるものゝいふやう、源教がもちしかの髪の毛をうづ石塔せきたふたて供養くやうせば、お菊が幽魂いうこん黄泉地よみぢのかげにもよろこびなんといひいだししに
幽魂いうこんの来りくなる夜のほどろ春寒はるさむにしも酒やさめにし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
幽魂いうこんごとくに青くおぼろめき、ピアノ鳴りいづ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)