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年弱
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としよわ
ふりがな文庫
“
年弱
(
としよわ
)” の例文
小幡はお春をすかしていろいろに問いただしたが、
年弱
(
としよわ
)
の三つでは
碌々
(
ろくろく
)
に口もまわらないので、ちっとも要領を得なかった。
半七捕物帳:01 お文の魂
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
十九と言つても、同じ年のお菊よりは、反つて
年弱
(
としよわ
)
に見えるほどのひ弱い男で、端麗な顏立ちも心配やら恐怖やらに
歪
(
ゆが
)
んで、まことに痛々しい少年でした。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
年弱
(
としよわ
)
の者はわたしと一緒に豆を剥いた。まもなく豆は煮えた。みんなは船をやりっ放しにして真中に集まって、
撮
(
つま
)
んで食った。食ってしまうとまた船を出した。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
「ええ、もう、
年弱
(
としよわ
)
の
三歳
(
みッつ
)
になりますが、ええ、もう、はや——ああ、何、お茶一つ上げんかい。」
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのときお前は
年弱
(
としよわ
)
の三つで、何も知らなかろうなどゝ云う話で、私も実にほんとうの親に
逢
(
あっ
)
たような心持がして、今晩は
是非
(
ぜひ
)
泊れと
云
(
いっ
)
て、中村の家に一泊しました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
門を出ると月下の
平橋
(
へいきょう
)
には白い
苫船
(
とまぶね
)
が
繋
(
もや
)
っていた。みんなは船に跳び込んだ。雙喜は前の棹を引抜き、
阿發
(
あはつ
)
は後ろの棹を抜いた。
年弱
(
としよわ
)
の子供は皆わたしに附いて中の間に坐った。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
お兼は素足になっていたが、そこには同じ年頃らしい女の子の古下駄が片足ころげていた。更におどろかれるのは、
年弱
(
としよわ
)
の二つぐらいと思われる女の児が、お兼の死骸のそばに泣いていた。
異妖編
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
重兵衛
年弱
(
としよわ
)
の七つですから、まだ本当の子供ですよ。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
弱
常用漢字
小2
部首:⼸
10画
“年”で始まる語句
年
年齢
年増
年紀
年老
年月
年寄
年嵩
年長
年暮