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常夜燈
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じょうやとう
ふりがな文庫
“
常夜燈
(
じょうやとう
)” の例文
新字:
常夜灯
暗いといっても、庭には、ところどころに、公園の
常夜燈
(
じょうやとう
)
のような、電燈がついているので、人の姿が見えぬほどではありません。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
林太郎が私に
真実
(
しんじつ
)
を語らなかったら、私にはいつまでも
常夜燈
(
じょうやとう
)
の下のかくされた花の思いは楽しいものであったかどうか、それはわからない。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
すべて黒い、ただ一つ灯のはいった
常夜燈
(
じょうやとう
)
がある。地面に座って三味線を弾き銭を行人に乞うている老婆がある。カンテラが傍に置かれてある。
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
そういう家の前を離れると、すぐ傍が黒い蔵であったり、木口のよい板塀であったりして、
天水桶
(
てんすいおけ
)
や、金網をかけた
常夜燈
(
じょうやとう
)
が
灯
(
とも
)
っていたように覚えている。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その時、何気なく、ひょいと向うを見ると、
常夜燈
(
じょうやとう
)
のぼんやりした明りで、観音様の御顔が見えました。
運
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
落葉もせず、
常夜燈
(
じょうやとう
)
の光
幽
(
かすか
)
に、
梟
(
ふくろう
)
。二度ばかり鳴く。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私が例のように
常夜燈
(
じょうやとう
)
の下をすみからすみまでさがしまわっていると、いつのまにきたのか林太郎が
常夜燈
(
じょうやとう
)
の
石段
(
いしだん
)
にもたれてとうもろこしをたべていた。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
薄ボンヤリした
常夜燈
(
じょうやとう
)
を便りに
廊下
(
ろうか
)
を
一曲
(
ひとまが
)
りすると、そこに福田氏の寝室なり書斎なりの
扉
(
ドア
)
がある。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
たびたび
常夜燈
(
じょうやとう
)
の下の広くもない地びたを
眼
(
め
)
にうかべた。そのどこかに、ツルがつくったところのこの世のものならぬ美しさをひめた花のパノラマがあることを思った。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
男はキョロキョロと
四辺
(
あたり
)
を見廻してから、一枚の紙片を遠くの
常夜燈
(
じょうやとう
)
に
透
(
すか
)
して見せた。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“常夜燈(
常夜灯
)”の解説
常夜灯(常夜燈、じょうやとう)とは、一晩中つけておく明かりのこと。転じて街道沿いなどに設置されている建造物のことも指すようになった。
(出典:Wikipedia)
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
燈
部首:⽕
16画
“常夜”で始まる語句
常夜
常夜灯
常夜往