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帳尻
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ちやうじり
ふりがな文庫
“
帳尻
(
ちやうじり
)” の例文
店から
現金
(
げんきん
)
で一萬兩も持出して、妾を二人も
圍
(
かこ
)
つて居りました。三右衞門が丈夫になつて、
帳尻
(
ちやうじり
)
を見たら一たまりもありません。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
十露盤玉
(
そろばんだま
)
と
筆先
(
ふでさき
)
に
帳尻
(
ちやうじり
)
つくろふ
溝鼠
(
どぶねづみ
)
のみなりけん
主家
(
しゆか
)
一大事
(
いちだいじ
)
の
今日
(
こんにち
)
も
申合
(
まをしあは
)
せたるやうに
富士見
(
ふじみ
)
西行
(
さいぎやう
)
きめ
込
(
こ
)
み
見返
(
みかへ
)
るものさへあらざれば
無念
(
むねん
)
の
涙
(
なみだ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
叔父さんが、俵屋の
帳尻
(
ちやうじり
)
を胡麻化して、
確
(
しつか
)
り溜めた上で、お辰さんと一緒になつて、大きな小間物の店を持つに違ひない——と、まあ、死んだ叔父さんのことを
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昨夜
帳尻
(
ちやうじり
)
をしめて現金百十二兩主人に渡し、主人はそれを
空財布
(
からさいふ
)
に入れてふところに入れたのを見てゐたのですが、死骸の側にはふり出した財布には、小粒で十二兩殘つてゐるだけ
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“帳尻”の意味
《名詞》
帳簿(帳面)の最後の記載の場所。
収支の最終的な計算。決算結果。
話しのつじつま。
(出典:Wiktionary)
帳
常用漢字
小3
部首:⼱
11画
尻
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
“帳”で始まる語句
帳
帳場
帳面
帳合
帳場格子
帳裡
帳付
帳消
帳簿
帳台