川蝦かわえび)” の例文
藻草もぐさが静かに揺れている水の中をのぞくと、ひらたという躯の透明な小さい川蝦かわえびがい、やなぎばえだの、金鮒などがついついと泳ぎまわっていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ただ、おりおり、岸の葦のしげみに川蝦かわえびが、その長いひげを水の上まで出してねるばかりでした。
寂しき魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
奥さんは何も知らず、銑太郎なお欺くべしじゃが、あの、お松というのが、また悪く下情かじょうに通じておって、ごうなや川蝦かわえびで、あじやおぼこの釣れないことは心得ておるから。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藻草もぐさが静かに揺れている水の中をのぞくと、ひらたという躯の透明な小さい川蝦かわえびがい、やなぎばやだの、金鮒などがついついと泳ぎまわっていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ひらたという川蝦かわえびや、やなぎばえもいたが、鮒のほうが多く、それも三寸くらいの手ごろな、——というのは私がべるのに、という意味であるが、——形のものであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ひらたという川蝦かわえびや、やなぎばやもいたが、鮒のほうが多く、それも三寸くらいの手ごろな、——というのは私がべるのに、という意味であるが、——形のものであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
昼間たも網を買って堀江の方へ雑魚ざこをすくいに行った。朝鮮鮒と金こと云う和鮒と鯊と、川蝦かわえびをとった。それらをスケッチした。高梨の家に不幸があった。妹が亡くなったのである。