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川施餓鬼
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かわせがき
ふりがな文庫
“
川施餓鬼
(
かわせがき
)” の例文
なるほど、
宣
(
よろ
)
しゅうございます。では、これは
隅田川
(
すみだがわ
)
で
川施餓鬼
(
かわせがき
)
のある時に川へ流すことに致しましょう。焼いて棄てるは勿体ない。
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
両国橋の脇から舟に乗っていったが、明日は
回向院
(
えこういん
)
の
川施餓鬼
(
かわせがき
)
があるそうで、たて川筋はどこでも
精霊舟
(
しょうろうぶね
)
を作るのに賑わっていた。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
旦那
(
だんな
)
、
此方
(
こっち
)
だよ。……へい、
其
(
それ
)
は流れ灌頂ではござりましねえ。
昨日
(
きのう
)
、
盂蘭盆
(
うらぼん
)
で
川施餓鬼
(
かわせがき
)
がござりましたでや。」
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
江戸日本橋
小網町
(
こあみちょう
)
の廻船問屋
港屋太蔵
(
みなとやたぞう
)
方へ嫁に来ていて、夫婦仲もたいへんに
睦
(
むつ
)
ましかったのだが、このお盆の十五日、ひわという下女を連れて永代へ
川施餓鬼
(
かわせがき
)
に行った
帰途
(
かえりみち
)
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「玉井さん、今年も、組合の「
川施餓鬼
(
かわせがき
)
」をやりますか」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
出
(
で
)
しなに、
川施餓鬼
(
かわせがき
)
で迷つた時、船頭が入れたかんてらの火より
前
(
さき
)
に乗つて、舳にちよこなんと控へたのであつた。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
八月二十八日、「
川施餓鬼
(
かわせがき
)
」が、行われた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
連夜の
川施餓鬼
(
かわせがき
)
は、善か悪か因縁があろうと、この辺では
噂
(
うわさ
)
をするが、十年は一昔、二昔も前から七兵衛を知ってるものも別に
仔細
(
しさい
)
というほどのことを見出さない。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
施
常用漢字
中学
部首:⽅
9画
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画