たふと)” の例文
たふとく優くも、高くうるはしくも、又は、まつたくも大いなる者在るを信ぜざらんと為るばかりに、一度ひとたび目前まのあたりるを得て、その倒懸の苦をゆるうせん、と心くが如く望みたりしを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
秀頼が五歳のときに書きし文字いまに残りてわれもたふと
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)