“山媛”の読み方と例文
読み方割合
やまひめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめ、私はこの一篇を、山媛やまひめ、また山姫、いずれかにしようと思った。あえて奇を好む次第ではない。また強いて怪談がるつもりでもない。
殊にこの若い女は、きらびやかな頸珠くびだまや剣を飾っているだけに、余計人間離れのした、山媛やまひめのような気がするのであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
帰ッて来ぬにチョッピリこの男の小伝をと言うきところなれども、何者の子でどんな教育をけどんな境界きょうがいを渡ッて来た事か、過去ッた事は山媛やまひめかすみこもッておぼろおぼろ、トント判らぬ事而已のみ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)