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屋形船
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やかた
ふりがな文庫
“
屋形船
(
やかた
)” の例文
手持筒
(
てもちづつ
)
の二
斤
(
サンチ
)
砲
(
ほう
)
ぐらいな鉄砲の
弾丸
(
たま
)
が、ふいに、
屋形船
(
やかた
)
のすぐ側へ落ちた。白い
飛沫
(
しぶき
)
が、滝のように、ざっと、屋形の中へまでかかった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奥は秋本
荀竜
(
じゅんりゅう
)
の邸になっているが、前はちょっとした丘で雑草の繁るに任せ、岸近くには
枝垂
(
しだ
)
れ柳が二、三本、上り下りの
屋形船
(
やかた
)
とともに
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
斧四郎旦那は、お喜代だの、露八だの、この前の時の顔に、
堀
(
ほり
)
の芸妓たちを連れて、浜中屋の裏の
桟橋
(
さんばし
)
へ
屋形船
(
やかた
)
を着けた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
屋形船
(
やかた
)
は、今戸の岸を離れて、大川のまん中へ出た。
下流
(
しも
)
へ行くので船頭は
櫓
(
ろ
)
をあそばせて、水にまかせていた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
猪牙舟に
番
(
つる
)
んで従いて来た一
艘
(
そう
)
の
屋形船
(
やかた
)
がある。それがいきなり
舳
(
みよし
)
をぶつけて来たかと思うと、猪牙舟の船頭はわざと、勢いよく数右衛門のそばに
蹌
(
よろ
)
けて
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
隅田川から入ってくる
猪牙舟
(
ちょき
)
や
屋形船
(
やかた
)
が夜寒の灯を伏せて漕ぎぬけてゆく。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
灯
(
とも
)
さない
屋形船
(
やかた
)
が一
艘
(
そう
)
、氷をすべるように、大川を下って行った。
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“屋形船”の解説
屋形船(やかたぶね)とは、和船の一種で、主に船上で宴会や食事をして楽しむ、屋根と座敷が備えられた船のこと。ともいう。
(出典:Wikipedia)
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
“屋形”で始まる語句
屋形
屋形造
屋形舟