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小迷
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さまよ
ふりがな文庫
“
小迷
(
さまよ
)” の例文
小迷
(
さまよ
)
って行きながら、又ポチの事を考えていると、ふッと気が変って、何だか
昨日
(
きのう
)
からの事が
皆
(
みんな
)
嘘らしく思われてならぬ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
甘き青葉の香を吸ひ、流れるこの鳥の聲を聞いては、身は詩人でなくても、魂が胸を出て、聲と共にそこはかとなく森の下蔭を
小迷
(
さまよ
)
ふてゆく思ひがする。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
甘き青葉の香を吸ひ、流れるこの鳥の声を聞いては、身は詩人でなくても、魂が胸を出て、声と共にそこはかとなく森の下蔭を
小迷
(
さまよ
)
うてゆく思ひがする。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
又
頽然
(
ぐたり
)
となると、足の運びも自然と
遅
(
おそ
)
くなり、そろりそろりと草履を
引摺
(
ひきずり
)
ながら、
目的
(
あて
)
もなく
小迷
(
さまよ
)
って行く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
晝は足を
燬
(
や
)
く川原の石も、夜露を吸つて心地よく冷えた。處々に咲き亂れた月見草が、闇に仄かに匂うてゐる。その間を縫うて、二人はそこはかとなく
小迷
(
さまよ
)
うた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
聲は
小迷
(
さまよ
)
ふ樣に、
彼方此方
(
あちこち
)
、梢を渡つて、若き胸の轟きに調べを合せる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
声は
小迷
(
さまよ
)
ふ様に、
彼方此方
(
あちらこちら
)
、梢を渡つて、若き胸の轟きに
調
(
しらべ
)
を合せる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
迷
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父