“小迷”の読み方と例文
読み方割合
さまよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小迷さまよって行きながら、又ポチの事を考えていると、ふッと気が変って、何だか昨日きのうからの事がみんな嘘らしく思われてならぬ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
甘き青葉の香を吸ひ、流れるこの鳥の聲を聞いては、身は詩人でなくても、魂が胸を出て、聲と共にそこはかとなく森の下蔭を小迷さまよふてゆく思ひがする。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
甘き青葉の香を吸ひ、流れるこの鳥の声を聞いては、身は詩人でなくても、魂が胸を出て、声と共にそこはかとなく森の下蔭を小迷さまようてゆく思ひがする。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)