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小賢
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こざ
ふりがな文庫
“
小賢
(
こざ
)” の例文
いつガンベに
小賢
(
こざ
)
かしいという感じを与えて、油を
搾
(
しぼ
)
られないとも限らない不安がつき
纏
(
まと
)
って離れなかったから。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
握る名と奪える
誉
(
ほまれ
)
とは、
小賢
(
こざ
)
かしき
蜂
(
はち
)
が甘く
醸
(
かも
)
すと見せて、針を
棄
(
す
)
て去る蜜のごときものであろう。いわゆる
楽
(
たのしみ
)
は物に
着
(
ちゃく
)
するより起るが
故
(
ゆえ
)
に、あらゆる苦しみを含む。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ワルトンは、栗色の髪を油でこてこてにした頭を、女の顔にぶっつかる程突き出して、褐色の瞳を
小賢
(
こざ
)
かしく、女の瞳に向き合せながら、幾分細長い顔にちょいちょい小皺を寄せる。
決闘場
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
霰
(
あられ
)
……北国に住み慣れた人は誰でも、この
小賢
(
こざ
)
かしい冬の先駆の
蹄
(
ひずめ
)
の音の淋しさを知っていよう。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
賢
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父