トップ
>
小倉
>
おぐら
ふりがな文庫
“
小倉
(
おぐら
)” の例文
青い
小倉
(
おぐら
)
の職工服に茶色のオーヴァを
羽織
(
はお
)
っていたが、オーヴァのボタンは
千切
(
ちぎ
)
れかかって危うく落ちそうにぶらぶらしているし
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
「それから、
早瀬
(
はやせ
)
時計店の盗難、
小倉
(
おぐら
)
男爵家の有名なダイヤモンド事件、
北小路
(
きたこうじ
)
侯爵夫人の首飾り盗難事件、……」
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
伝馬は米、砂糖、肥料、
小倉
(
おぐら
)
石油などを積んで、両国からと江戸川からと入って来るのだった。舟にモータアもなく陸にトラックといったものもまだなかった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
第二は卑俗なる俳優の
画帖
(
がじょう
)
を作るに画工は『
小倉
(
おぐら
)
百人一首』の如き古典の体裁を取りたる事なり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ブリッジにいたコーターマスターの
小倉
(
おぐら
)
が、何かわからぬことを、からだじゅうで怒鳴りながら、物すごい勢いでブリッジから飛びおりて来て、サロンデッキを
艫
(
とも
)
の方へかけて行って
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
▼ もっと見る
宵
(
よい
)
から
矢来
(
やらい
)
の婆さんのところの
小倉
(
おぐら
)
の隠居に頼んでおいて荷物を運んでもらった。
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
忽ちの
中
(
うち
)
に金に詰まり初め、御書院番のお役目の最中は、居眠りばかりしていながらに、時分を見計らっては受持っている宝物棚の中から、音に名高い利休の
茶匙
(
ちゃさじ
)
、
小倉
(
おぐら
)
の色紙を初め、
仁清
(
にんせい
)
の
香炉
(
こうろ
)
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
わが恋は、
小倉
(
おぐら
)
の里のひる霞
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“小倉”の意味
《固有名詞》
日本の地名。
《名詞》
(関西方言)ぜんざいの一種で汁気のない餡(小倉餡)を用いたもの。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
倉
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“小倉”で始まる語句
小倉袴
小倉織
小倉山
小倉屋
小倉羹
小倉庵
小倉地
小倉庫
小倉縞
小倉服