むかう)” の例文
旧字:
のつそりは憎い奴、親方のむかうを張つて大それた、五重の塔を生意気にも建てやうなんとは憎い奴憎い奴、親方がやさし過ぎるので増長した謀反人め
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
日外いつぞやの凌雲院の仕事の時も鐵や慶をむかうにして詰らぬことから喧嘩を初め、鐵が肩先へ大怪我をさした其後で鐵が親から泣き込まれ、嗚呼悪かつた気の毒なことをしたと後悔しても此方も貧的
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)