“対談”のいろいろな読み方と例文
旧字:對談
読み方割合
はなし66.7%
てえだん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人あるじの医学士は、実は健康を損ねたため、保養かたがた暢気のんきを専一に、ここに業を開いているのであるが、久しぶりのこの都の客と、対談はなし発奮はずんで、晩酌の量を過したので、もう奥座敷で
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
腹の中で胃と腸とが対談はなしをしてしきりに不平をこぼしている所を見ました。僕は学校にいた時分から校中第一の健啖家けんたんかと称せられて自分も大食を自慢にしたくらいですから僕の胃腸は随分骨が折れましょう。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
払ってお前さんと膝づめの対談てえだんをつけるつもりで出直して来たんだ。わしの心意気がわかったら、何はともあれ、その娘さんを放してやっちゃくれめえか
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「一人残らず、あっちへ行ってくれ、話合いは一人と一人の対談てえだんに限る、わしに任してみんな引上げてくれ——野郎共、みなの衆をお連れ申して小屋の中で待っていな」
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)