安静あんせい)” の例文
旧字:安靜
「お見舞みまい方々かたがたも、つぎにお引取ひきとりなすってはどうじゃの、御病人ごびょうにんは、出来できるだけ安静あんせいに、やすませてあげるとよいとおもうでの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
いく日かのあいだかれはその手に絶対ぜったい安静あんせいをあたえなければならなかった。ガスパールおじさんはがっかりしていた。
それが、なんで病床びょうしょうよこたわる、患者かんじゃたちの安静あんせいさまたげずにおくことがありましょう。おばあさんは、ついにたまりかねて、足音あしおとをたてぬように、階段かいだんりると、ようすをそとていきました。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)