孫韶そんしょう)” の例文
孫権にとっておい孫韶そんしょうは義理ある兄の子でありまた兄の家、愈氏ゆしの相続人であった。だから彼が死罪になれば、兄の家が絶えることにもなる。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでにして魏の艨艟もうどう淮水わいすいに押し寄せ、附近の要地はその陸兵の蹂躙じゅうりんに委されていると聞えた。孫韶そんしょうは切歯して
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが新任の国防総司令徐盛じょせいの下知に対して、事ごとに反抗的に出る困り者がひとり現われた。孫権のおいにあたる若い将軍で、孫韶そんしょうあざな公礼こうれいという青年だった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず、総勢三十万を発し、居巣門きょそうもんから魏の合淝がっぴ彩城さいじょうを取る。また陸遜りくそん諸葛瑾しょかつきんらに江夏こうか沔口べんこうを撃たせて襄陽じょうようへ突入させ、孫韶そんしょう、張承などを広陵地方から淮陽わいようへ進ませるであろう
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、兪氏ゆしという寵妾ちょうしょうにも、ひとりの子があった。孫韶そんしょう、字は公礼こうれいである。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)