孔竅あな)” の例文
何という人間知らずだったことであろう! 杜樊川とはんせんもセザアル・フランクもスピノザも填めることのできない孔竅あなが、一つの讃辞
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
言はれて雲飛うんぴ仔細しさい孔中こうちゆうると果して小さな堂宇だうゝがあつて、粟粒あはつぶほどの大さで、一寸ちよつとくらゐではけつしてつかぬほどのものである、又た孔竅あなかず計算けいさんするとこれ亦た九十二ある。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)