子女こども)” の例文
かし大和君は我もほとんど乞食同様の貧しき苦痛をめたから、同じ境遇の者を救はねばならぬと、此の近所の貧乏人の子女こどもの為め今度学校を開いたので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
墓地向うのうちの久さんの子女こどもが久さんを馬鹿にするのを見かねて、あんまりでございますねとうったえた。唖の子の巳代吉みよきちとはことに懇意になって、手真似てまね始終しじゅう話して居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
其のたんび御小言おこごとを頂戴致しましてネ、家庭のく治まつて、良人をつとに不平をいだかせず、子女こどもを立派に教育するのが主婦たるものの名誉だから、ても及びも着かぬことではあるが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
此の廿五日にも参上あがつたのですよ、御近所の貧乏人の子女こども御招およびなすつて、クリスマスの御祝をなさいましてネ、——其れに余りお広くもない御家おうちに築地の女殺で八釜やかましかつた男のおやだの
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)