“娘(しんぞ)” の例文
と寝惚(ねぼ)けたように云うと斉(ひと)しく、これも嫁入を恍惚(うっとり)視(なが)めて、あたかもその前に立合わせた、つい居廻りで湯帰りらしい、島田の乱れた、濡手拭(ぬれてぬぐい)を下げた娘(しんぞ)の裾(すそ)へ、やにわに一束の線香を押着(おッつ)けたのは
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)