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姥
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ばあ
ふりがな文庫
“
姥
(
ばあ
)” の例文
むかし
王羲之
(
わうぎし
)
が
蕺山
(
しふざん
)
といふところに住んでゐた頃、近所に
団扇売
(
うちはうり
)
の
姥
(
ばあ
)
さんがゐた。六角の団扇で一寸洒落た恰好をしてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
姥
(
ばあ
)
は驚きたるなり。浪子も
腑
(
ふ
)
に落ちぬ事はあれど、言うは伯母なり、呼ぶは父なり、
姑
(
しゅうと
)
は承知の上ともいえば、ともかくもいわるるままに用意をば整えつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
朱の盤 (
慌
(
あわただ
)
しく遮る)やあ、
姥
(
ばあ
)
さん、歯を当てまい、御馳走が減りはせぬか。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その不折が
喧
(
やかま
)
しく言ひ立てる
王羲之
(
わうぎし
)
は、大層鵞鳥が好きだつた。その頃近所に
姥
(
ばあ
)
さんが居て、鵞鳥を一羽飼つてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
幾姥
(
いくばあ
)
は帰り候由。何ゆえに候や存ぜず候えども、実に残念の事どもに候。浪さんより
便
(
たより
)
あらばよろしくよろしく伝えらるべく、帰りには
姥
(
ばあ
)
へ沢山
土産
(
みやげ
)
を持って来ると
御伝
(
おんつた
)
えくだされたく候。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「お
姥
(
ばあ
)
さん、見物をしていますよ。」
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
姥
(
ばあ
)
さんはぶつくさ
呟
(
ぼや
)
きながらも出て往つたが、町へ持つて出ると、色々な人が
集
(
たか
)
つて来た。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「すこし残しといてくれんとならんぞ——
健
(
まめ
)
な
姥
(
ばあ
)
じゃないか、ねエ浪さん」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
姥
漢検準1級
部首:⼥
9画
“姥”を含む語句
蠱物姥
山姥
姥子
姥石
姥捨
嫗山姥
姥子淵
姥桜
姥百合
古姥
姥口
姥鷺
姥捨山
姥目樫
姥神
幾姥
御姥子
阿姥
尉姥
家姥
...