“姥桜”の読み方と例文
旧字:姥櫻
読み方割合
うばざくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モウ四十に近い姥桜うばざくらとは夢にも思えない豊満な、艶麗な姿を、婦人正風会の椅子に据えて、弁舌と文章に万丈の気を吐き始めた。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
不意に隔てのふすまをあけて、スラリとそこへ立っているのは、今日は姥桜うばざくらに水の滴るような丸髷姿まるまげすがたのお絹でありました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何処やらにまだ姥桜うばざくらの色香さえもあって、西洋人と云うものは幾つになっても若いものだと感心させたのに、そののち少しずつ気が弱くなり、記憶力が乏しくなり
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)