トップ
>
妲妃
>
だっき
ふりがな文庫
“
妲妃
(
だっき
)” の例文
当時洛邑の遊び女には
妲妃
(
だっき
)
、
褒姒
(
ほうじ
)
、西王母、というようなむかし有名な嬌婦や伝説中の仙女の名前を名乗っている評判のものもあった。
荘子
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
てめえこそ
妲妃
(
だっき
)
のお百だあ。出て行きやがれ! てめえなんざ不潔極まる肉魂だぞ。悪徳と性慾の掃溜みたいな奴だ。醜悪でえ!
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
則天武后だの
呂后
(
ろごう
)
だの、
褒似
(
ほうじ
)
だの
妲妃
(
だっき
)
だのというような、女傑や
妖姫
(
ようき
)
の歴史を見れば、すぐ頷かれることだからね。
鴉片を喫む美少年
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
この時、源之助は一番目に
妲妃
(
だっき
)
のお百という大役をしている。この芝居の殺し場は、女一人で男を殺すなど、役にも変化があり、最後まで悪人のはびこる芝居である。
役者の一生
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
「ほん当にそうじゃなもし。
鬼神
(
きじん
)
のお
松
(
まつ
)
じゃの、
妲妃
(
だっき
)
のお百じゃのてて
怖
(
こわ
)
い女が
居
(
お
)
りましたなもし」
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
あの
紂王
(
ちゅうおう
)
にすすめて、
百姓
(
ひゃくしょう
)
から
重
(
おも
)
いみつぎものを
取
(
と
)
り
立
(
た
)
てさせ、
非道
(
ひどう
)
の
奢
(
おご
)
りにふけったり、
罪
(
つみ
)
もない
民
(
たみ
)
をつかまえて、むごたらしいしおきを
行
(
おこな
)
ったりした
妲妃
(
だっき
)
というのは、わたしのことでした。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
知っているのは、高橋おでんや、村井長庵や、
妲妃
(
だっき
)
のお百なぞの事情と行為とであり、それが彼らを内部や外部から実際に推し動かす動力であった。
都会の中の孤島
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
妲
漢検1級
部首:⼥
8画
妃
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
“妲”で始まる語句
妲己